学校給食にまつわる出来事 学校給食事例2(5件)

参加者全員のアレルゲンを除去した「夏休み環境教育キャンプ2019」を開催します。
みんなで美味しいご飯を食べましょう!

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学校給食にまつわる出来事
学校給食事例2(5件)
2012年12月に発生した「調布市学校給食・食物アレルギー事故」を受けて、
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークに寄せられた事例を掲載します。
*集約期間:2013年1月〜2月 *各記事の冒頭の数字は記事IDです。
皆様の事例をぜひお寄せください。
015
油断すると失敗するので、子どもとの日々の会話を大切にしたい。
兵庫県 尼崎市 14歳、11歳
アレルゲン:長男)卵、くるみ(小麦は運動する前に食べるとじんましんが出る)
アレルゲン:次男)卵
現在中2の長男と小5の次男がともに食物アレルギーです。
6年ほど前に給食の調理が業者に委託され、調理過程での卵を除去してもらえるようになり、持たせるメニューが減りました。それでも卵メインの「かにたま」「オムレツ」や「ケーキ」、「プリン」などの時は代わりの物を持たせています。
1g程度の加熱した卵の混入したものは食べられるようになり、危機感も薄れてきていて、たまに持たせるのを忘れてしまったり、除去食を子どもが取りに行かず、卵の混じったおかずを食べてしまったりする失敗もありました。子どももわかっているようでわかっていなかったり、油断すると失敗するので気を付けないといけないと思っています。アナフィラキシーを起こすことはなかったので腹痛や下痢でおさまりますが、子どもにつらい思いをさせると申し訳なく思います。日々、子どもとしっかり会話することを忘れないで続けていくようにしたいです。
現在中2の息子は小学校低学年の頃は、小麦を除去していたのでパンは食べなかったのですが、高学年になって食べさせるようになりました。食べた後運動するとじんましんが出るので、運動しない日限定でしたが、運動してしまってよくじんましんを出して帰ってきていました。食べられるうれしさや、運動してしまう気持ちもわかり難しかったです。
017
代替食持参のためお弁当箱と水筒を持って行った。
埼玉県 11歳
アレルゲン:(小麦)、牛乳、さわら、(卵) *( )は過去に除去
長男が小学校に入学した時、小麦、牛乳、卵の食物アレルギーがあり、給食は除去のみは行ってもらえることになり、代替(パンやおかず)は持参することになった。それは、よかったのだが、スープやおかずをとりわけるための水筒、お弁当箱を持ってくるようにと指示された。学校に持っていくものも、代替食、お弁当箱、水筒が加わると1年生にしては荷物が多くかわいそうだなと思うことも多かった。代替食を出せないのは仕方がないにしても、とりわけるための食器くらい学校でなんとかしてもらえないかとお願いしたが、できないと言われ、たしか2年生まで持っていっていたように思う。
持っていった水筒やお弁当箱を学校に忘れてくることも多く、夕方学校へ取りに行くことも多かった。栄養士がかわり、学校でとりわけるための食器も用意してもらえるようになった。今は6年生になり、除去も飲料の牛乳とさわらのみになり、持参するものもほとんどない。
長男の友達は、牛乳、卵のアレルギーがうちの子よりもひどく、小学校の入学前に学校に相談したところ、給食はクラスで食べずに別室で食べるように言われた。(他の子どもの食べ物が飛んだりすると危険だからといわれて)保育園では1人別室で食べているわけではなく、友だちと机を並べて食べていたのに。
その様子を写真にとり、写真を持って保育園の園長が親と一緒に学校へ行き、他の子どもたちと一緒に食べても大丈夫だという話をしてきてくれて解決した。事故を起こしたくないという学校側の心配もわかるが、子どもに与える影響をもっと考えてほしいと思うできごとだった。
また、科学的な根拠のない対応をするのはどうかと思った。
今回このアンケートを書いていて、学校に入学してから色々あったな――としみじみ思いました。
020
配膳ミスでアレルギー発症の経験。
愛媛県松山市 10歳、8歳
アレルゲン:卵、牛乳
我が子は2人とも毎日お弁当を持参しています。
クラスのお友達で、卵・乳アレルギーの子とごまアレルギーの子の給食を先生が反対に配ってしまい、卵・乳アレルギーの子にアレルギー反応が起きた。
初め学校はりんご病では!?などと言ったそうですが、母親が見ると、完全にアレルギー反応が起きており、病院に行って点滴を受けたそうです。
その後、きちんと学校側からの謝罪もなく、保険の先生にもっとアレルギーの事を勉強してもらいたいと思いました。
021
食後のスプーン回収の時アレルギー症状が出た。
週末)福島県本宮市
平日)山形県山形市 7歳
アレルゲン:卵、乳製品、食品添加物
食物アレルギー(卵、乳製品)があるため、アレルギー対応給食を食べています。給食をとても楽しみにして通っていましたが、先日のアナフィラキシーショックで亡くなられたニュースの後、おかわり禁止となってしまいました。今までは娘には、これならおかわりしても良いという物を毎日伝え、娘も好きな物を皆と同じくおかわりしていました。
楽しみをうばわれたようで、今日学校で悲しい事があったと、おかわり禁止の話しをしてくれました。そうでなくても、皆と違う食器(ランチジャー)のまま食べていたり、皆と違うものを食べて我慢させているのに、と私も少し悲しくなりました。
でも、万が一の事もあるので、学校の対応もしかたないとも思います。
牛乳のカロリーが1/3をしめているので、牛乳が飲めないとどうしても足りないようです。(お茶を持たせていますが)豆乳は、そのまま大量に飲むと少しアレルギー症状が出るので持たせられません。みなさんはどのように対応されているのかと思います。
先日の給食当番の際、他の子が食べた後のカレースプーンを回収したら、目にアレルギー症状が出てしまったようです。(カレーに含まれている乳製品は少ない量だと思いますが)
今までもさわっただけでも症状が出てしまいましたが、それはとても強いアレルギーなのかと心配になります。
今まで、牛乳等飲ませた事はありませんが、万が一間違って飲んだ場合、アナフィラキシーを起こしてしまうのか...いつも心配でいます。
他の方には、さわっても症状が出るという事が理解できないようで、まだまだ食物アレルギーの事が世間には伝わっていないのだと思います。
卵は少しの量(完全に火の通ったゆで卵)なら食べられるようになりました。乳製品はまだまだダメです。
一生命の危険と隣り合わせて生活しなければならないのかと思うと、とても心配で不安です。
私の周りにはアレルギーのあるお子さんが少なくて、さわってもいけないような子は会った事がなく、アドバイスや相談できる方がいません。
023
給食の食材納入業者が予定と違うものを納品し、アレルギー発症を経験した。
18歳
現在高校3年生の息子は小中学校とアレルゲンを抜くだけですが給食対応していただきました。その当時の古い話ですが、小学生のときに給食関係の事故をいくつか経験しました。息子の場合比較的症状が軽くすんでいます。今回のようにお代わりを間違って食べたこともあります。スパゲティで息子は粉チーズが入っていないものを代替えとして出ていて、私のメモもお替りだめになっていたのにうっかりお替りを食べてしまいました。口腔内の違和感と息苦しさを感じたものの、食べた量も少なかったこともあり薬を飲むことで治まりました。低学年のときでした。
入学時の学校側との面談では息子のクラスには他にも食物アレルギーのあるお子さんがいて3人ともアレルゲンも違うし、症状も違っており、担任の先生はチェックしきれないのでそれぞれ自分で管理できるようにしてくださいとのことでした。(小学校は幼稚園と違い自分のことは自分でするという教育方針であったことも関係したようです)以降クラス替えなどがあり、アレルギーのある子は別々のクラスになりましたので学校側でも配慮したのではと思います。
また、給食室内でミスが3件ありました。1件は食材の納入業者が鶏卵の入ってない魚のすりみを納めるところ、違う品を納めてしまいました。他は除去食に名前の付け間違えです。患者会の他の会員からは給食の誤食事故は聞いていないので、恐らく息子が体験したことを市内で情報を共有し改善されているのではないかと思います。
恥ずかしい話ですが私の息子に持たせた献立メモが間違っており、除去食が用意されていて担任と栄養士さんが確認して除去食を食べたこともあります。息子の学校のように栄養士さんが常勤であるとミスが起こりにくいのではと思います。
事故は起きないほうが良いですが、どうしても間違いが起きてしまうことはあるということを母親たちも理解し、事故が起きたときはどう対処するかあらかじめ考えて置くことは必要だと思います。
給食を食べるときに担任の先生だけでは業務として大変なのでサポートしてくれる先生が他にいらっしゃれば良いのではないかと思います。給食の時間は短く、配膳し食べさせて、片づける時間に追われて楽しむ余裕がなく過ごしている学校がほとんどだと思います。補助の先生がアレルギーのお子さんの教室を回るなど工夫が出来るかもしれません。患者会の会員にたまたま同じクラスに障害のあるお子さんがいるために補助の先生が付いてくれたので、給食の時間はアレルギーのお子さんを一緒に見ていただいて助かったということがありました。
患者会の会員は広範囲に住んでいて県内でも、対応は様々です。給食で対応してもらっている子、対応はあるけど一部お弁当の子、対応してなくてお弁当持参の子などです。同じ市内でもセンターか自校式かによって変わります。今回の事故は対応していただいたために起こってしまった事故とも言えます。だから対応しないということにならないようにしていただきたいと思っております。今まで対応していなかった市も今年度から対応するなど少しづつ子ども達にとって良い環境に変わりつつあります。今回の事故を機会により良い給食対応になることを望んでおります。
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク