学校給食にまつわる出来事 学校給食事例1(5件)

参加者全員のアレルゲンを除去した「夏休み環境教育キャンプ2019」を開催します。
みんなで美味しいご飯を食べましょう!

■夏休み環境教育キャンプ2019
参加者募集はこちら

ボランティア募集はこちら

学校給食にまつわる出来事
学校給食事例1(5件)
2012年12月に発生した「調布市学校給食・食物アレルギー事故」を受けて、
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークに寄せられた事例を掲載します。
*集約期間:2013年1月〜2月 *各記事の冒頭の数字は記事IDです。
皆様の事例をぜひお寄せください。

002
学校から「アナフィラキシーは起こさない」という診断書を提出するように言われた。
東京都府中市 16歳
アレルゲン:牛乳
現在息子は高1。小学生のころの事なのであやふやな所もありますがお許しください。府中市の給食はセンター方式ですが、アレルギー児には食缶を変えて個別調理する制度が出来た時の話です。
申し込み可能か、校長、担任、保健の先生、市の栄養士と打ち合わせを行いました。現場での作業に問題はなく申し込んでみたかったのですが、市側から、かかりつけ医より「アナフィラキシーは起こさない」という診断書を提出するよう求められたので、諦めました。
市は、公的には、アレルギー児に対応している政策を提示していても、実は安全策(保身)の為、医師の書類を出させます。医師はアナフィラキシーが出ない確約は出来るはずはなく、お世話になる先生にお願いできる事ではありませんでした。市側に教えてほしいのは、全児童数の何割に食物アレルギーがあり、食物アレルギー児の何割が、制度を利用できているかです。
006
現在の給食室の体制では危険と考えお弁当持参に決めた。
神奈川県厚木市 7歳
アレルゲン:卵、乳製品、小麦、くるみ、ナッツ類
神奈川県厚木市の小学校センター方式給食のアレルギー対応は、代替食はありません。
除去も「家庭でこんだて表を確認し、児童が食べないようにする」というもので、除去食と呼べるような状態ではありません。我が子が昨年の入学時に「全日弁当を持参する」という結論をだしたのは、除去では食べられる物がほとんど無く、配膳時のミス(アレルゲンの混入)なども考えられ、到底まかせられないと感じたからです。
市内の自校式給食校に通う他のアレルギー児の家庭では、市教育委員会に問い合わせたところ「各小学校の給食担当者と相談の上、必要書類を提出してください」と言われたが、実際に現場の担当者と話をすると「対応は難しい」と言われて、相談にならなかったそうです。自校式給食では担当者が自分の仕事量が増えることを嫌がり、対応を拒んでいるような印象が拭えません。
養護教諭のリードによってエピペンの講習は教職員全体で行われており、担任との関係もよく学校生活自体は、現在不安は少ない状態にあります。
007 
担任によって対応が違う。
宮城県気仙沼市 10歳
アレルゲン:卵
小学校に入学する半年前に教育委員会に行き、食物アレルギーについて相談したが、窓口でいきなり「好き嫌いなんじゃないの?診断書持ってきて?」と言われた。
教育委員会ではらちがあかないと思い、その後は直接学校側との話し合いを進めるが、アレルギー対応できる給食センターがないために、ごはん以外のパン・おかずは全てメニュー通り毎朝作り、ランチジャーに入れて持たせていた。そのランチジャーについても、お昼までの保管方法については担任の先生と意見がくい違い、教室に置いておくのは安全上よくないとかけあい、職員室にて預かってもらうことにした。
2年生に上がった時の担任はもっとひどく、1年の時はおぼんはうちの子用にシールを張って、他の子のおぼんとは別に保管してもらうことによって、卵がこぼれて間違って口に入らないようにしてもらっていたが、家庭訪問で「それはわがままでしょう。ハンカチでもひいて食べればいい。」と言われたので、校長に連絡して1年の時のようにおぼんの使用を認めてもらい、担任からも謝られた。
3年生の後半からは新しい給食センターができ、市内で30食限定のアレルギー対応食を出してもらっているが、職員室で保管してもらっているものの、1度別の子のアレルギー食を間違って渡され、アレルギー対応食での間違いだったので良かったが、そうでなかった時のことを考えると怖い。
013
栄養士から電話が入り一方的に話され悲しかった。
東京都板橋区 15歳
アレルゲン:ピーナッツ、バナナ、えび、生卵
現在中3の息子は給食を除去食にしていただいていて、とても助かっていて、給食関係の方には本当に感謝しています。
小学校時代は先生や周囲の方々の理解もあり、何も困った事はなかったのですが、中学に入学してすぐに栄養士さんが電話をくださった時の事、ものすごい早口で「それぞれのアレルゲン食物に対しての除去や、除去できないものは代替できない」というような事を一方的にワーッと説明され、最後に(これだけしっかりやるのだから)「学校の給食で迷惑をかける事は絶対にありません。いいですね!」と言われ、反射的に「はい」と言ってしまったら、ガチャンと切られました。
「食物アレルギーがある子の入学が迷惑に感じているんだなぁ」と思い悲しくなりました。
014
家族と話し合いの結果お弁当になったが、担任やクラスメートの理解があり良好。
東京都練馬区 10歳
アレルゲン:卵、小麦、大豆、魚介類、柑橘類、ごま など
現在小学4年生の娘。多種の食物アレルギーがある為、入学当初に校長・副校長・担任・養護・栄養士を交えて話し合い、その結果給食ではなく毎日お弁当を持参することになりました。
そのため誤食の不安はなくなりましたが、給食のメニューで"あげパン"のきな粉が娘の前でこぼされ、きな粉が舞い目に入り、目が腫れあがって帰宅してきた事があります。
この一件があってから、先生やクラスの児童が給食の時間娘に気を遣ってくれ、きな粉が出る時は少し机を離したり、こぼさないように気を付けてくれています。
NPO法人アトピッ子地球の子ネ
ットワーク