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11社共同食品カタログ2017災害コラム『ローリングストック法』

2018.09.13
九州には大きな地震はないと思われていましたが、平成28年熊本地震では大きな被害
が発生しました。被災者は余震が続くなか避難所に向かいましたが、電気、水道、ガ
スといったライフラインは停止し、道路の損壊や渋滞のために物流は滞り、買い物も
できず宅配も届かない状況下で避難生活を強いられました。

これまでは、避難生活には非常食といわれる食品の備蓄と救援物資で対応という考え
方がありましたが、熊本地震では行政備蓄は少なく、救援物資は渋滞で大幅に遅延
し、避難者の期待に応えることは難しかったようです。

日本は自然災害多発時代に入ったといわれ、備えは不可欠となっています。特に普段
の食生活で特別な配慮が必要な場合は、災害後も同様な配慮は重要です。
乳幼児、アレルギー疾患を持つ児童、疾病患者、介護が必要な高齢者なども被災する
ため、食問題は健康面の二次災害につながる恐れがあります。これまで災害時には非
常食と考え、賞味期間が長い食品以外は災害対策とならないと感じる場合も多かった
ようです。

しかし、常温で保管できる食品であれば、賞味期間の長さに関わらず被災時は役立ち
ます。具体的な備えの対策としては、普段生活で時々利用し、食べたら補充しておく
ローリングストックという対策が役立ちます。この方法では、家族一人ひとりが必要
とする食品を普段でも災害時にも食べることができます。

また、普段の生活で食べる頻度が高ければ賞味期間が短めでも大丈夫です。
日本災害食学会の災害食認証制度では賞味期間は6ヶ月以上としています。
これまでの非常食も含まれますが、賞味期間が6ヶ月でも1年の商品でも自宅にあれば
役立ちます。

問題は賞味期間の長さよりも、食べるために必要な飲料水やお湯を作ることが重要で
す。具体的には、被災時に普段から利用している常温で保管できる食品のほかに、
ペットボトルの水やカセットコンロ、ボンベといった熱源が大切です。お湯があれば
食べることができる食品の種類は大きく広げることができます。

もちろん、食品も水もボンベも普段の生活で使用し、買い置きが被災生活を支えるだ
けの量があることが大切です。避難生活の長期化が想定され、備蓄する量は3日分
から一週間分へと推奨量は増えています。ローリングストックは備えが無駄になら
ず、災害時に役立てることができるため、災害に強い生活に変えることができます。
                        日本災害食学会 別府 茂
                http://www.mmjp.or.jp/TELEPAC/d-food/


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