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活動案内 - 里親・里子支援

2010年度 里親応援プロジェクト - 中央ろうきん助成事業

2011.05.01
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事業名:里親応援プロジェクト
助成元:中央ろうきん助成事業
『「里親・ファミリーホーム支援のために」~現状と課題を学ぶ~』

調査の目的

アトピッ子地球の子ネットワークは2002年以来、継続的に環境・食農教育プログラムの一環として上野原市秋山地区において「秋山プロジェクト」を開催してきました。同プロジェクト実施の折に触れ、地域の被虐待児童を支援する専門里親(現在はファミリーホーム)と里子達との交流を積み重ねる機会がありました。
日常の交流が縁となり、専門里親からファミリーホームに事業規模を転換(拡大)される機会に、団体として「委託児童と委託児童の親族からファミリーホームに関する苦情を聞く窓口」として参画することになりました。また、団体としても交流がある研究者の方々がこのファミリーホームの第三者評価委員になったこともきっかけとなり、この里親・ファミリーホームの制度が、地域の福祉や社会的支援の仕組みとどのように関わっているのか、また、「ファミリーホーム」がどのような背景から誕生し運用されようとしているのか、私たち自身がそのことについて深く掘り下げて学びたいと考えました。
2010年6月から学習活動を開始し、基礎知識を得るために (1)里親制度の仕組みをめぐる課題整理 (2)被虐待児童の増加の把握 (3)児童のおかれた現状 (4)ファミリーホームや里親の役割 (5)ファミリーホームと地域社会との連携実態 をまず確認しようということになり、様々な資料を探しました。
これには思いのほか時間がかかりました。門外漢である私たちにとっては、「措置」「被虐待」「社会的養護」といった単語の一つ一つが初めて出会うものだったので、意味の類推はできますが制度的位置づけがどのようなものか確認しなければなりませんでした。そのため、本冊子においては大変素朴な用語コラムがところどころに登場します。
活動も半年を過ぎたころようやく、厚生労働省のホームページに過去の行政報告例がまとまって掲載されていることに気がつき、10年単位の年次変化をとらえることができました。
また、里親家庭と接する機会のない人や学生の皆さんとディスカッションしていると、一般の人の理解として里親は『養子になる』『お金持ちの個人的な親切でやるもの』『両親が死亡して一人ぼっちになった子どもが児童保護施設に行ったり、里親に引き取られる』とイメージされていることが非常に多いことに気がつきました。このような認識の背景には、養子縁組を前提とした「里親」の取り組みが日本で長く続いてきた歴史的な事情があるからだろうと思います。それにしても制度は時代とともに変化(発展)しているのに、多くの人の認識に変化を促せていない状況は、社会的認知や要保護児童支援の兆しを阻害しかねないと感じました。
本冊子では、「里親・ファミリーホームの活動を活かした社会的養護の推進」というテーマの社会化の一助となるように 1)制度の全体像の大まかな理解を助ける資料の提示 2)複数の里親さんの協力を得て行ったケーススタディの一部紹介 3)行政の示す要保護児童支援の方向性に関する資料の提示に取り組みました。このテーマに関する私たちのフィールドが山梨なので、資料の提示の際は全国と山梨をできるだけ併記するように工夫しました。
活動開始当初は、さらに学習を進めて (6)被虐待児童増加の社会的背景 (7)施設保護に傾倒する日本の制度的現状と課題について (8)施設に保護されている児童の成長発達について (9)被虐待児童の心理発達課題 (10)市民生活における被虐待児童への支援(社会教育)の望ましい姿 などについても学びたいと考えていたのですが、これはほとんど手がつけられないまま、未来の課題となりました。

入手方法

・入手希望者には、発送手数料1冊300円にてお送りします。
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